北海道は台風来ない?梅雨もないとの噂は本当か理由も合わせて解説!
一年を通し、旅行先として大人気の北海道。
毎年訪れる観光客が後を絶ちません。
いつ訪れても、素晴らしい旅を約束してくれる北海道ではありますが、せっかくなら台風や不快な梅雨シーズンは避けたいところ。
しかし北海道は台風来ない、梅雨もない、と耳にすることがありますよね。
本当のところはどうなのか、気になりませんか?
台風や梅雨によって、楽しい旅行に影響があると困ってしまいますね。
北海道は台風来ない?梅雨もないとの噂は本当か、理由も合わせて解説していきましょう!
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北海道には台風も来ないし梅雨もない?
北海道には台風が来ない。
北海道には梅雨がない。
割りとよく耳にしますよね。
冬以外の北海道というと、さらっと清々しいイメージがありませんか?
夏は暑すぎず、過ごしやすく、高温多湿とは無縁に思えます。
私も以前、夏休みシーズン真っ只中の8月に北海道を訪れたことがありますが、高温多湿どころか肌寒いくらいで、過ごしやすかったことを覚えています。
そのこともあり、北海道は台風が来ない、梅雨もない、と聞くと納得してしまいます。
同じように思っている人も多いのではないでしょうか?
本当のところはどうなのか、解明していきましょう!
北海道に台風来ない・梅雨はないことに驚くSNSの声
北海道は台風がこない、梅雨もない、と耳にしたことはあるけど、「本当に?!」となりますよね!
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北海道には本当に台風は来ないのか?理由は?
さて、北海道には台風が来ないイメージがありますが実際のところはどうなんでしょうか?
上陸したことがあるのでしょうか?
台風が来ない理由、あるいは、実際は北海道に台風が来ているのに来ないと思われている理由など、気になりますよね。
台風の仕組みなど併せて見ていきたいと思います。
実際に北海道に台風が上陸した回数は?
では実際に、北海道に台風が上陸した回数はどのくらいなのでしょうか?
1951年以降の関連資料によると、北海道に台風が上陸したのは6回だそうです。
この回数に、再上陸は含まれません。
- 1952年8月19日
- 1956年8月18日
- 1962年8月3日
- 1993年8月28日
- 2016年8月16日
- 2016年8月21日
この回数は、都道府県全国で11番目に多いということになります。
一般的に、北海道には台風が来ないイメージが強いため、この結果を意外に思う人も多いかもしれません。
再上陸、接近を含め、2016年に連続した4つの台風の被害は、過去最大の記録を残しました。
北海道に台風が来ない理由は?
熱帯や亜熱帯地域の暖かい海の上で発生する低気圧が熱帯低気圧。
台風とは、その熱帯低気圧が海面上の湿った空気をエネルギーにして発達し、中心の最大風速が17.2メートルを超えたものを言います。
暖かい海面からの大量の水蒸気をエネルギー源とする台風は、移動の際もそのエネルギー補給が必要不可欠。
しかし移動中も、海面や地上の摩擦で、絶えずエネルギーは消耗しています。
さらに台風は地球の自転による影響と、上空の風の流れで北上する性質があるとのこと。
台風が日本に接近すると、低くなっていく海水温と、北からの寒気が上空に流れ込むことで、台風の勢力は衰え、温帯低気圧に変化していくのです。
そして北海道に到達するころには、海面上からのエネルギー補給ができなくなり、台風は消滅していきます。
こういったことを理由に、北海道に台風は来ない、と言われているのではないでしょうか。
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北海道には本当に梅雨はないのか?理由は?
北海道には梅雨がない、と耳にしたことはありませんか?
実際のところ、北海道には梅雨がないというのは、本当でもあり、嘘であるとも言えます。
どういうこと?ってなりますよね。
梅雨をどのように定義するかで、見解が異なってきます。
本州で呼ばれる梅雨と同様、一年を通して一番雨が続く時期だから、と大まかに定義するのであれば、北海道にも梅雨は存在することになるでしょう。
逆に、梅雨前線により発生する現象のみを梅雨と定義するのであれば、北海道のそれは別物になるので、梅雨とは言えなくなります。
北海道の長雨は、梅雨前線によるものではないからです。
その梅雨のような現象には、北海道特有の表現があります。
では、北海道には梅雨がないと言われる理由や、梅雨のような現象は何なのか、もっと詳しく見ていきましょう。
北海道に梅雨がないといわれる理由は?
北海道に梅雨がないといわれる理由を、一言で簡単にいうならば、北海道まで梅雨前線がたどり着かないからです。
一般的な梅雨の仕組みは、梅雨前線によって発生するものとされています。
オホーツク海高気圧からの寒気と、太平洋高気圧からの暖気がぶつかり合うことで梅雨前線が発生します。
そこに上昇気流が起きて積乱雲ができ、雨をたくさん降らせるのです。
そして、そのぶつかり合う寒気と暖気は振動を繰り返しながらも、南からの暖気が寒気を押し上げ、ゆっくりと北上していきます。
しかし北海道に到達するころには勢力が衰え、梅雨前線は消失します。
梅雨前線がなくなることで、梅雨自体も終わりますよね。
気象庁が毎年発表する、梅雨入り、梅雨明け宣言に北海道が含まれていないのは、そのためなのでしょう。
実際に6月は雨多い?蝦夷梅雨と呼ばれるものがある?
さて、梅雨前線が北海道までたどり着かないために梅雨がないと言われることを理解したところで、6月の北海道はどのようなものなのでしょう?
梅雨がなくとも、雨が多く降るのでしょうか?
北海道には一般的な梅雨はありませんが、蝦夷梅雨と呼ばれるものがあります。
一般的に知られる本州の梅雨は、梅雨前線によって発生し、高温多湿であるのに対し、北海道の蝦夷梅雨は、オホーツク海高気圧によるもの。
オホーツク海高気圧は、冷たく湿った空気を伴うため、どんよりした雲や霧雨が発生し、冷気が流れ込みます。
このような気候に北海道の旧地名である「蝦夷」をかけ合わせて、「蝦夷梅雨」と表現されるようになったそうです。
蝦夷梅雨は本州の梅雨とは異なり、雨量はそれほど多くなく、気温は低く期間が短いのも特徴です。
また、札幌で美しく花を咲かせるライラックが、蝦夷梅雨の現象と同時期であることにちなんで、「リラ冷え」と表現します。
リラというのは、ライラックのフランス語です。
北海道を代表する俳人が、「リラ冷え」を季語とし、ライラックが咲くころの肌寒い様子を詠ったことがはじまりと言われています。
北海道民は6月をどう過ごしてる?快適って本当?
高温多湿のジメジメした気候を毎年体感してきた、本州からの移住者の多くは、北海道の6月を快適に感じるそうです。
気温湿度が低めで、比較的涼しく、過ごしやすいと言います。
しかし、梅雨前線による梅雨がないとはいえ、空は曇り、多少の雨が降り続く日もあるのが、北海道の蝦夷梅雨。
涼しいを通り越して、寒くてストーブを出すこともあるそうです。
また初夏の陽気が近づき、日中は暑さを感じる日があることも。
朝晩の急激な冷え込みもあります。
寒暖差で体調を崩さないよう、注意して過ごすようですよ。
そして蝦夷梅雨の時期が過ぎ去ったあとは、北海道の短い夏が到来!
寒くて長い冬のほとんどを家の中で過ごす北海道民。
晴れた日を大切に、全力で楽しむそうですよ!
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まとめ
では、北海道は台風来ない?梅雨もないとの噂は本当か理由も合わせて解説!
のまとめに入ります。
- 北海道に台風は過去6回上陸している
- 北海道に台風が来ないと言われる理由は、北海道に近づくにつれ、海面上からの台風のエネルギー源が保てなくなるから
- 北海道に梅雨がないと言われる理由は、北海道まで梅雨前線がたどり着かないから
- 北海道には梅雨前線による梅雨がない
- 蝦夷梅雨やリラ冷えという北海道独自の季節の表現がある
いかがでしたでしょうか?
昨今の地球温暖化などの気候変動の影響により、今後は北海道への台風や梅雨に変化が生じることもあるかもしれません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。