相撲で手をつく順番は?立合いのルールや駆け引きの疑問を徹底解説!

※アフィリエイト広告を利用しています

記事のアイキャッチ 相撲

日本の国技とも言われる大相撲ですが、観戦していて「戦いの始まりの合図が分からない」と思ったことはありませんか?

格闘技のようにゴングが鳴るわけでもないですし・・・

特に「互いに手をつく順番は決まっているのか?」「手をつく順番によって有利不利が変わってくるのでは?」「そもそも手をついてない人いない?」との声も。

この記事では相撲で手をつく順番はどうなってる?など立合いのルールや駆け引きの疑問を徹底的に解説していきます!

スポンサーリンク

相撲で手をつく順番は決まっている?

相撲を見ていると以下のどちらかのパターンで取り組みが始まることが多いです。

①片方の力士が手をつく → もう片方の力士が手をついてスタート

②両者手をつかない → お互いにほぼ同じタイミングで手をついてスタート

・・・相撲を見慣れている人なら日常茶飯事なので理解できるでしょうが、これってよく考えたらすごいことですよね?(笑)

誰が合図を出しているわけでもなく、互いに呼吸を合わせて「いくぞ!!!」となった瞬間に取り組みが開始されるわけですから。

※行司さんのかけ声である「はっけよい残った!!」を立合いの合図と認識しておられる方もいらっしゃいますがこれは誤りです
※(ここが複雑なのですが)大相撲以外の高校生などのアマチュア相撲では、両者が手をついた状態で競技開始を合図して取り組みがスタートする大会もあるので、混同しがちなのです・・・

そんな立合いですが、呼吸さえ合えばどちらが先に手をついても良く、②のパターンのように同時に手をつくような立合いもあることからも分かる通り、相撲で手をつく順番は決まっていません。

ですが力士の中には必ずと言っていいほど、先に手をつく力士や、後から手をつく力士もいらっしゃいます。

手をつく順番によって有利不利はないのでしょうか?

スポンサードリンク

相撲で手をつく順番で有利不利はある?

まず相撲は「立合いで八割が決まる」と言われています。

なぜかというと、身長2m近く体重150kgにもなる巨大な力士がわずか15尺(4.55m)という狭い土俵の中で戦うという競技の性質上、立合いで相手に有利な状況を作り出されたらそこから挽回するのは非常に難しいからです。

2020年9月6日に放送された「大相撲どすこい研」では「本当に立合いで勝負が決まるのか?」検証されていました。

両者が動き出してから0.5秒後に映像を止め、その段階でどちらの体勢が有利かを判定、その後の結果と照らし合わせるというものです。

結果として、立合いで有利だった力士がそのまま勝利を収めたのは92番中58番。勝率は63%にのぼったのです。

さすがに「八割決まる」は言い過ぎでしたが、勝敗の半分以上が立合いに依存することがわかりました。

では、手をつく順番によって有利不利はあるのでしょうか?

簡単ではありますが、それぞれのメリット・デメリットを考えてみます。

メリット デメリット
先に手をつく ・相手にとらわれず自分の立合いにのみ集中できる
・相手が手をつくまでの一瞬で何をしてくるか判断できる時間がある
・相手の動きをみてから立てる
・立ち遅れる可能性がある
・相手がちょっと動いただけで突っかけてしまい立合いが合わない
後に手をつく ・自分のペースで立合いができる
・立ち遅れにくい
・早く立ちたいがあまり両手をつかずに行司に止められる

どちらにも良い点、悪い点はあるように思います。

ただあくまで「個人的に」ですが現役の中で活躍している力士は、後から手をつくタイプが多いように思います。(横綱・照ノ富士や関脇・豊昇龍など)

とはいえ全力士は稽古の中でどちらも練習しているでしょうし、とにかく相手との呼吸を合わせるのを優先しているはずなので、緊張感ありありの立合いとバチバチの勝負が見られたら観戦する側としては大満足なんですけども(笑)

スポンサーリンク

相撲の立合いのルールは?

勝負結果に大きな影響を与える立合いですが、どういったルールがあるのでしょうか?

一番大事なのは日本相撲協会の勝負規定第五条に書かれている内容です。

立合いは腰を割り両掌を下ろすを原則とし、制限時間後両掌を下ろした場合は「待った」を認めない。

掌という漢字が使われていますが「てのひら」と読みます。が、実際にてのひらを土俵につけて立合いをする力士はいないので、過去の名残かなと思います。

ここで重要なのが「下ろす」「下ろした」という表現です。

勝負規定の中には「つく」「ついたら」という言葉が多く登場するので「下ろす」と「つく」は違う行為であるという解釈が可能です。

つまり解釈次第では「立合い時に手を土俵につかなくても良い」という捉え方も可能なわけですね。

こちらについては後で詳しく見ていこうと思います。

他にも「仕切り線より後ろに手をつかなければいけない」「二人の呼吸が合えば時間前に立っても良い」といったルールが存在します。

スポンサードリンク

立合いの問題点とは?

前述の通り、勝負規定第五条の内容を巡って一定のルールは存在するのですが、時代や行司、審判によって対応が異なるので問題になっています。

現在は2008年に武蔵川理事長が「手つき不十分はダメ。場合によっては取り直し」といった方針に則ったものになっています。

(それでも呼吸が合っているから手をついていなくてもOKと判断してそのまま続行する行司さんもいれば、厳格に手をついていないから絶対に取り直しという行司さんもいて、バラバラになっている実情があります)

では過去はどうだったのでしょうか?

実際に1980年代に北の湖が横綱として君臨していた頃の映像をみると、手をつく動作すらしていないのが分かります。(以下動画の13秒付近)

「あまりに立合いが汚い」という意見が多くなり1984年の力士会で相撲協会が手動となって「立合いの正常化」が徹底、9月場所より両者ともに両手をついて立合いすることが義務化されることになりました。

更に1991年9月場所からは手をつかなかった=待ったをした力士に罰金(幕内10万円、十両5万円)が科せられるようになりました。
さすがに力士からの反対が多く1998年9月場所から廃止されています・・・

2002年に理事長になった北の湖は「呼吸が合ってさえいれば手をついてなくてもOK」という方針にしたのですが、2008年に就任した武蔵川理事長によって変わったというのは前述の通りです。

北の湖理事長がそのようなことを言ったのは、動画にある通り過去の自分が手をつかずに立合っていたことからだという批判の声もありましたが、明確に根拠となる理由はどこにも書かれていないので立合いで手をつくのが必須なのかは厳密なルール化ができていない状態になっています。

現在は審判部から「立合いは両手をついて行うこと」という方針が打ち出されていますが、片手をついていないのに立合い成立し、そのまま勝負結果になっている例もかなり多いので「問題だ」と言われることが多いわけですね。

スポンサーリンク

立合いの駆け引きにはどんなものがある?

駆け引きの一つに前述の「どちらが先に手をつくか問題」があります。

また、あえて立合いを合わせずに待ったすることで、相手の狙いを看破し、その逆をとることで勝利を収めるような戦法をとる力士もいます。

(元横綱の白鵬なんかはこの駆け引きが非常にうまく、ライバルだった元横綱の稀勢の里も大絶賛していました)

他にも(褒められたものではありませんが)「先に突っかけて思い切りぶちかましてくると相手に思わせてから、立合い変化して一瞬で勝負を決める」ものもあります。
(ロシア出身の阿覧が何度もやってよく決まっていましたねw

勝負の大部分を決める立合いだからこその駆け引き・・・

二人だけの世界だからこそ気付くことも多いようで、その中には表立たない戦略がうごめいているのですね。

そんな中で思い切って踏み込めるかといった難しさがあるのもまた事実。

大相撲の醍醐味ですよね♪

スポンサードリンク

まとめ

相撲で手をつく順番はどうなってる?など立合いのルールや駆け引きの疑問を徹底的に解説してきました!

結論として、手をつく順番は決まっておらず、どちらかが先に手をおろしても問題はないということでした。

また、立合いの語源は「呼吸をあわせて立ち合う」から来ているもので、そもそも手をついているかどうかは関係ないという意見もあるようです。

立合いのルールは一応明文化されたルールにはなっているのですが、行司によっては呼吸が合っていても手つき不十分だからと取り直しにしたり、呼吸が合っているからと見逃したり、個人の裁量に任されている感があります。

勝負結果に関わってくることですし、大きく言えば力士の人生にもかかってくることなのでちゃんとしたルール(過去あったような罰金制度など)にしてほしいところですが・・・

相撲協会の今後の対応に期待しようと思います♪